福岡県弁護士会の会長であった斉藤芳朗が、田畠光一に冤罪を掛けた理由

当時、田畠は、40才で、体調の悪いときは、めまいがひどくなる病気、脳脊髄液減少症と戦いながら、妻と3人の娘をかかえ、弁護士法人北斗の代表弁護士として働いていました。

ところが、2016年7月13日。
その当時、福岡県弁護士会の会長であった斉藤芳朗弁護士から弁護士会の会議室に呼び出されます。

この斉藤芳朗という弁護士は、当時の福岡県弁護士会の会長で、2017年には、日弁連の副会長になるような権力思考の強い人です。
もともと福岡の有力事務所のメンバーであり、複数の銀行をクライアントにもつ金融系の経済人、財界人と繋がりの深い人物です。

ちなみに、この斉藤会長がどのくらいの権力者かみなさんにいわかりやすく言うと、

田畠に冤罪を掛けた件で、斉藤芳朗は公的権力を悪用したとして警察から書類送検されるのですが、マスコミはほどんど取り上げません。
しかも、警察からの書類送検を受けた福岡地方検察庁で担当になった検察官は、何の捜査もしていないにもかかわらず「私が捜査したけど十分な証拠がなかった。」として、たった3日で、この事件を握りつぶします。
加えて言うと、この判断をした検察官は判断をした翌日には異動になっていました。

そして、こんなとんでもない不正が起こった時、田畠の友人から、「田畠が悪いなら、田畠を。斉藤が悪いなら、斉藤が捕まるべきなんだから、ちゃんと捜査をしてくれるように検察庁に電話をしてくれ。斉藤を捕まえろなんて言ってないんだから、望むのは公正さだけだよ。」と、
頼まれた当時現職の福岡市議会議員であった某氏は、
「この斉藤という弁護士は、いろいろと福岡の経済界に影響のある人だから、そんな電話をして目をつけられたくない。
実際には、こんな不正はあってはいけないと思うし、このせいでイジメられて辛い思いをしている田畠さんの娘さんたちも気の毒だけど、私は関わりたくない」と、断ってしまいます。
現職の市議会議員に、公正さなどかなぐり捨てさせて自己保身に走らせてしまうほど、斉藤弁護士は、福岡では権力の中心にいる人物です。

また、実は、田畠が、司法試験に合格した後、司法研修所における弁護士研修の指導担当となったのがこの斉藤芳朗弁護士です。
つまり、斉藤芳朗は、田畠の先生でもあるのです。

この弁護士研修期間、司法修習生は指導担当弁護士について、その仕事をサポートしながら内容やクライアントとの関係性についても把握をします。
斉藤芳朗という弁護士が、銀行や大手企業とのつながりを持っている弁護士であると断言できるのは、このときに田畠が、斉藤芳朗の弁護士としての稼業の内部事情を経験したからです。

話を戻します。
田畠を呼び出した斉藤会長は、おもむろに、
「事業の立て直しを希望している人から仕事を受けているようだな。
どうせ潰れるのにダラダラと、
人の迷惑も考えろ、
早く破産手続きに出せ。」
と、高圧的に田畠に命令しました。

ここで、少し説明します。
まず、田畠についてですが、田畠は、民事や刑事を問わず、いろいろな依頼を受けている弁護士でした。
ですが、昔、田畠の実家が、小さなうどん屋をしていて、幼い頃は両親の苦労を目の当たりにしていた。ということもあり、事業をおこなって苦労を重ねている人に対して、できるかぎりの尽力をしたいという気持ちの強い弁護士でした。

次に、斉藤会長のこの時の発言について、一つ一つ説明します。
斉藤会長がいう、「事業の立て直しを希望している人」とは、事業がうまく行かず、銀行から借りている事業資金の返済がままならなくなっている社長さんのことです。
そして、田畠はこういう社長さんを依頼者に持つことが多く、依頼者の会社のキャッシュフローを回復するため、銀行や取引先と交渉して、依頼者の経営する会社の借金返済を待ってもらうようにお願いをすることが多かったのです。
実際に、当時、斉藤会長のクライアントである銀行やサービサーともよく交渉になっていました。

また、斉藤会長の言う
「どうせ潰れるのにダラダラと」というのは、
そんな、自分の会社もまともに経営できないような奴らにチャンスをやっても無駄なんだから。という意味ですし、
「人の迷惑も考えろ、早く破産手続きに出せ」というのは、
事業を諦めないのは、そいつらの勝手だけど、借金の返済を滞らせているんだ。迷惑なんだよ。
しかも、ねばるだけで、どうせ再建などできないんだろうが。
だったら、早く破産申請してくれ。
そいつらが、とっとと諦めて、裁判所に破産申請を出しさえすれば、銀行は、お金を返してもらえなくなって、損が出ることが確定するから、その損が出た分を税務署に申請したら、会計上お金を補填したことになるんだよ。お前も知っているだろう。
そっちの勝手な思い入れだけで、無い可能性にすがってんじゃねー。」
という意味になります。

実際に、破産申請が出されると、銀行は、その件で出た未回収の損失を、貸倒金として処理することが簡単になり、そうすれば余計な税金を払わなくてすむようになります。
現在の社会はそういうシステムになっていますので、銀行としては、お金を返してくれなくなった相手には早く破産申請を出してほしいのです。
ですから、経営再建のためとはいえ、借金返済を待って欲しい。とか、返済期間を長くして、毎月の返済額を小さくして欲しい。とか言ってくる田畠のような弁護士は銀行や、銀行側に付いている弁護士にとっては完全に敵です。
銀行は、返済を滞らせるようなお客さんの会社再建より、自分が貸したお金の回収のほうが優先です。
さぞ、田畠という弁護士は邪魔だったと思います。

ですから更に斉藤会長の言ったことを意訳すると、
「田畠よ、おまえも俺のとこで仕事したことあんだから、俺のクライアントが銀行だってことは知ってんだろ?
俺の迷惑も考えろ。
さっさとお前の間抜けな依頼者にバンザイさせろよ。」
という意味も多大に含まれているわけです。

私も、正直、借金を返さないのは良くないことだと思います。
しかし、破産申請を出すということは、自分の財産を国に没収されるということです。
そしてなにより、自分の人生で積み上げてきたこれまでの努力や信頼を、自分自身の手で潰すという決断をする。ということです。
自分の店や会社を諦めるかどうかは、その本人が決めることだ。と憲法でも保障されています。
誰かから命令されるようなことではありません。

実は、このようなやり取りは、特別に弁護士にだけ起こることじゃなく、経営の世界では一般的なことです。
ただの利害関係のぶつかり合いに過ぎないのですから。こんなことに綺麗事など存在しないのです。
ですから、田畠も、通常であれば、こんなふうに
「迷惑なんだよ。いいかげんにしろよ」
なんて言われても、
「そうは言われても、それはそちらの都合も多大に含まれているわけでしょう。
そちらの都合を通したければ、こちらの依頼者にも多少の考える余地をいただけないですか?」
ぐらいの、したたかさを発揮したでしょう。

しかし、です。
ここは福岡県弁護士会の会議室で、
斉藤芳朗は相手方弁護士として、田畠と競っているのではなく、公務を担う弁護士会という組織の会長として、会の所属弁護士である田畠弁護士に接しているのです。
決して、一般的な交渉の場ではありません。

この時、福岡県弁護士会の会長であった斉藤芳朗は、準公務員に相当する社会的地位にあり、法の許す範囲で、所属弁護士に対する調査権や命令権を持っていました。(弁護士法第35条3項等)

つまり、斉藤会長は公的な立場から、グズグズしてないで、自分の依頼者を説得して、さっさと破産申請を出させろ。と、田畠に命令しているのです。
しかし、このような権力の使い方は、はっきり言って、公的職権の悪用であり、斉藤会長が私腹を肥やすためのものですらあります。

田畠は、冷や汗の出る思いでした。

なぜなら、依頼人の権利を侵害することになる。と知りつつも、このまま、斉藤会長の命令に従うことは簡単だからです。
実際、田畠の依頼者の方々は、田畠を信用してくれていました。
ですから、そんな私が依頼者に対して、もうだめだから破産したほうがいいですよ。と、言えば、何の疑いもなく、きっと聞き入れてくれるに違いありません。
そして、その際には、田畠が会長の指示を受けて、依頼者を誘導したなどと微塵も気付かれることはないでしょう。
このように田畠という弁護士が、信頼を裏切り、依頼者の権利を踏みにじっても、バレないのです。なんと、悪辣なのでしょうか。
斉藤会長は陰謀の鬼だと思います。

ですが、それをしてしまえば、依頼者の意思を尊重しているとはとても言えません。
明らかに弁護士としてやってはいけない裏切り行為ですし、人としても失格です。
しかも、弁護士として受けている仕事で、これをしてしまったなら、田畠は福岡県弁護士会 斉藤芳朗会長が怖くて、自己保身のために依頼者を裏切ることにもなるのです。

このときの田畠は、とても斉藤会長が恐ろしく感じましたし、素直に言うことをきいた方が良いのでは? という打算が脳裏をかすめていました。
しかし、体の芯からは、そんな事はできない。という想いが強く湧き出てきて仕方なかったのです。

田畠は、こんな事を言う斉藤会長が恐ろしくて仕方なかったのですが、
「そうですね。すでに破産申請を希望されている依頼者の案件は、できる限り急ぎます。」
となんとか答えました。

すると斉藤会長は田畠を一瞥して、
ふーん。お前がそういうつもりなら、覚悟しておけよ。
と、言い捨てて、会議室を出ていきました。

<田畠の私信>

田畠光一という弁護士にとって、明らかにここがキャリアの分かれ道でした。
現在の私は、別の仕事を頑張っていますが、弁護士活動は行っていません。

このように裏で他者の権利を侵害する事ができなければ所属することができない組織が、弁護士会だなんて、本当に悲しいことです。
今の私は、弁護士の世界にいるよりも、もっと効率的に、私が役に立ちたいと思える人の力になれる方法がある。と、しっており、そこで尽力しています。
ですが、このときの私には、斉藤会長は、とても恐ろしい怪物でした。

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